この記事ではWordPressとPHPの初学者に向けて、独学におすすめの本を紹介します。PR記事ですが実際に使ってみた個人的な感想、ブログ読者のために長所のほか、不足点も正直にレビューを書いてます。足りない部分は、他の本やオンライン学習などで知識を補うのがおすすめです!
※この記事は随時更新して紹介する本の数が増えていく予定です。
WordPressの全体像や基本の使い方を学ぶのにおすすめの本
「1冊ですべて身につくWordPress入門講座」
Webクリエイターボックスや、人気のWeb関連著書で有名なManaさんが書かれた本です。本当にわかりやすく、WordPressを初めて学ぶ人におすすめです。練習で制作するサイトのデザインがとても良いので、制作の練習をするときにワクワクします。「既存テーマの利用」や「ブロックテーマのカスタマイズ(フルサイト編集を含む)」、「オリジナルテーマを作成する」など目的に合わせて章立てされています。
○長所 | △不足点 |
・WordPress5.9〜対応のフルサイト編集についての記述がある(他の本にはあまり書かれていないので貴重な情報でした!) ・WordPressの使用目的ごとに章立てされているのでわかりやすい ・制作する練習サイトがおしゃれで作るのが楽しい! | ・セキュリティやプラグインについての記述が少ない。(サイト公開時は自分で調べる必要がある) ・第1章から読むと先にレンタルサーバーの契約になること。個人的には制作練習であれば第6章記述のローカル環境でのサーバー使用からが望ましいと思いました。 |
『1冊ですべて身につくWordPress入門講座』
著者:Mana
発行所:SBクリエイティブ株式会社
発行年:2022年3月30日(初版 第1刷)
レベル:初学者向け
わかりやすさ:★★★★★
内容充実度:★★★☆☆(全体をサラッと大まかに学べる)
実用度: ★★★★★(サイトデザインが良い)
制作例サイト:インテリアショップのサイト、自然派生活のブログサイト
ローカル環境:Localを使用
レンタルサーバー紹介:ロリポップ!レンタルサーバー
サーバーアップロード使用ソフト:FileZilla
「世界一わかりやすい WordPress導入とサイト制作の教科書」
本屋でパラパラとページをめくり内容を確認して買った本です。WordPressで基本操作や運用法を全体的に詳しく学べる教科書です。レッスンごとに練習問題と答えが書かれているので、理解度を測ることができます。他の本に比べてセキュリティ対策やSEO対策、サイト制作に便利なプラグインの紹介、サイトの運用についての記述が多めです。ループ(記事の繰り返し表示)について確認するときはこの本を参考にしてます。
○長所 | △不足点 |
・基本操作やテーマ作成から運用法まで詳しめに網羅している。 ・運用法についての記述が多めで、制作後も参考になるのでずっと使える。 ・レッスンごとに練習問題Q&Aで理解度が上がる。 | ・1ページあたりの文字が多いのでタイトルの「世界一わかりやすい」とは言えないかも。 ・テーマ作成のサンプルサイト(https://easiest-wp.com/)に一部表示崩れあり。 ・ローカル環境構築で紹介されているMAMPの設定が現在の画面と異なるので自分で調べる必要あり。 |
『世界一わかりやすい WordPress導入とサイト制作の教科書』
著者:深沢幸治郎、古賀海人、安藤篤史、岡本秀高
発行所:株式会社技術評論社
発行年:2020年10月23日(改訂2版 第1刷)
レベル:初学者向け
わかりやすさ:★★★☆☆
内容充実度:★★★★☆(全体を学ぶがやや詳しめ)
実用度: ★★★★☆(教科書的な利用)
制作例サイト:ブログサイト(トランペット奏者)、写真家のポートフォリオサイト
ローカル環境:MAMPを使用
レンタルサーバー紹介:エックスサーバー
サーバーアップロード使用ソフト:FileZilla
WordPressでオリジナルテーマを作成するのにおすすめの本
「WordPressオリジナルテーマ制作入門」
ネットの口コミが良かったので買って使ってみました。本の表紙もいい感じです。この本を買って「今までのWordPressのオリジナルテーマ作成の本で一番わかりやすい本だ」と思いました。変数や配列の説明やテンプレートタグの説明も図が入っていて、とてもわかりやすいです。すっきりしたデザインの美容室のサイトを作れます。正直、この本をオリジナルテーマ作成の1冊目に買えばよかったです!
○長所 | △不足点 |
・初心者でも分かりやすく、手順を追って美容室のサイトを作れる。 ・使用する関数やテンプレートタグの説明に漏れがなく、例が表示されていて理解しやすい。 | ・オリジナルテーマの作成に絞って書かれているのでセキュリティや運用法などについては他の方法で学ぶ必要がある。 (著書にもそのように書かれています)。 |
『WordPressオリジナルテーマ制作入門』
著者:清水由規、清水久美子、鈴木力哉、西岡由美
発行所:株式会社技術評論社
発行年:2022年1月26日(初版 第1刷)
レベル:初学者向け
わかりやすさ:★★★★★
内容充実度:★★★★☆(テーマ作成中心に丁寧な記述)
実用度: ★★★★☆
制作例サイト:美容室のサイト
ローカル環境:Localを使用
「ビジネスサイトを作って学ぶ WordPressの教科書 Ver5.x対応版」
実際に本屋で内容を確認して、内容が濃い本だと思い購入を決めました。本格的なビジネスサイト(商業施設を開発している企業のサイト)を制作できます。応用編もあり、少し内容が難しいところがあるので中級者向けかもです。特に最初の環境構築がややこしいけど、できた時の達成感があります。個人的には、少しWordPressの基本を学んだ人や2冊目以降の学習本としておすすめです。
○長所 | △不足点 |
・開発するのに便利なプラグインをたくさん知ることができる。 ・レスポンシブ・デザインやセキュアサイトにも対応している。 ・セキュリティ対策や制作後の運用面もカバーしていて内容が充実している。 | ・ローカル環境構築がやや難しい。 ・時々コードの誤りがあるので、正誤表のサイトを見ながら修正する必要がある。 ・説明が省略されているところがあるので、疑問点は自分で調べて勉強する必要がある。 |
『ビジネスサイトを作って学ぶ WordPressの教科書 Ver5.x対応版』
著者:小川欣一、穂苅智哉、森下竜行、岩本修
発行所:ソシム株式会社
発行年:2019年11月8日(初版 第1刷)、2021年5月19日(第4刷)
レベル:中級者向け?
わかりやすさ ★★★☆☆(わりと自分で調べて勉強する必要がある)
内容充実度:★★★★★
実用度 ★★★★★
制作例サイト:コーポレートサイト
ローカル環境:VirtualBoxとVagrantを使用
▼この本で私がつまづいた環境構築についての関連記事はこちらです
PHPの文法やしくみを理解するのにおすすめの本
「WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。第3版」
実際に本屋で内容を確認して購入しました。WordPressのテーマ制作に必要なPHPの文法の根本的な理解や頭の中の整理をするのにとても役立つ本です。図があるので変数、配列、オブジェクトなどの説明がわかりやすいです。文法の教科書のような感じで、確認用に1冊持っていて損はありません。
○長所 | △不足点 |
・WordPressに使うPHPの文法や関数を根本的に理解しやすい。 ・関数の書き方など「ここを書き変えると、こう変わる」というのが丁寧に説明されている。 ・理解度を試す「やってみよう!」という練習問題で学んだことをすぐにアウトプット可能。 | ・サンプルデータをローカル環境で確認する手順が書かれていないので、ローカル環境を構築していない人・確認方法を知らない人はサンプルデータを使いにくい。 ・印刷が緑と黒の2色印刷で人によっては見にくいかもしれません(私は特に不便を感じませんでしたが)。 |
『WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいに。第3版』
著者:水野史土
発行:株式会社エムディエヌコーポレーション
発行年:2019年9月1日(初版 第1刷)、2021年6月11日(初版 第3刷)
レベル:初学者向け
わかりやすさ ★★★★☆
内容充実度:★★★★☆
実用度 ★★★★★
制作例サイト:ブログサイト
ローカル環境:ローカル環境の設定無し
①「いきなり はじめるPHP」、②「気づけば プロ並みPHP 改訂版」
この2冊の本は、PHPを使って入力フォーム等を作成することを学べる本です。①の本は基本的なアンケートフォームやサンクスページ(※1)の作成方法、SQL(※2)、データベースの基本的な作り方を学べます。②の本はショッピングカート、ログイン・会員登録などの機能の作成方法、SQLとデータベースを少し発展させた内容を学べます。
※1「ご意見ありがとうございました」など、フォームが送信された後に表示されるページ
※2 データベースを操作するための言語のこと。
○長所 | △不足点 |
・超初心者向けにやさしい言葉で書かれていて丁寧な解説(入門書の前の超入門書)。 ・一見複雑そうなシステムも開発できてしまう。 ・送信前の入力内容の確認や、受付完了のメール(自動送信)の機能などを学べる。 ・とにかく入力フォームを作ってみたい人におすすめです。 ・データベースの構築・編集の勉強ができる。 | ・デザインに関しては全く触れていない(見た目を良くしたいなら自分でcssを当てる必要がある)。 ・初版の発行年が少し古く、ソフトのバージョンが違うので環境構築が少し難しい。 ・セキュリティ上の観点から、この本のプログラムをそのまま用いてWebに公開することはできない。(②の本P10より抜粋) ・入門中の入門なので、実際に運用するフォームを作成するにはもっと学習が必要。 |
①『いきなり はじめるPHP ワクワク・ドキドキの入門教室』
②『気づけば プロ並みPHP 改訂版』
著者:①②谷藤賢一 / ②協力:徳丸浩
発行年:共に2020年の時点でも増刷中↓
①2011年12月2日(第1版 第1刷)
②2017年3月6日(第1版 第1刷)
レベル:超初学者向け
わかりやすさ ★★★★★
内容充実度:★★★☆☆
実用度 ★★★☆☆
制作例サイト:①アンケートフォーム ②ショッピングカート、会員用サイトなど
ローカル環境:XAMPP、Apacheを使用。
本を買うと新しい知識に出会えます。
足りない部分は、他の本やオンライン学習などで補って勉強を進めたいですね。