webデザ職業訓練⑥データベースの授業

職業訓練

2020年の職業訓練Webデザイナー養成科の体験談です。Webサイトに使用するデータベースの授業で使った教材・学んだこと・資格取得(Access)の勉強法などを紹介します。

データベースの授業

私が通ったWebデザイナー養成科の職業訓練では、データベースの授業、SQL(MySQL)の授業がありました。それらはWebデザインの役に立つのか?、どんなことを勉強したのかを解説します。

データベースとは

データベースとは、「検索や蓄積が容易にできるよう整理された情報の集まり」です。通常はコンピュータによって実現されたものを指しますが、紙の電話帳などもデータベースの一種です。

データベースの良いところ
・大量のデータを保存しておき、必要な時に必要な形で、素早く取り出せる。
・データの修正や削除(編集)が容易である

→それを実現できるのが、管理用のソフトウェアである「データベース管理システム(DBMS:Database Management System)」です。DBMSのことをデータベースと呼ぶこともあります。

データベースとWebサイトの関係

Web制作にデータベースって何の関係があるんだろう?

オンラインで物を購入したり宿泊施設の予約をしたりする時に、データベースを使っています。例えばオンラインショップのサイトだとすると…

データベースから必要な情報(商品の情報在庫情報等)をWebサーバーで受け取る
商品の情報在庫情報等をWebサイトに表示
③ユーザーが商品を購入
注文情報データベースに登録する
(購入者の氏名、住所、お届け先、購入した商品名、個数、金額など)
 データベース在庫情報の個数を修正する
⑤自動で購入予約完了のメールを送る

実際はもっと複雑なシステムですが、説明のために簡略化しています

データベースを学ぶメリット
オンラインショップや予約サイトなどの仕組みがわかる。
・自分でデータベースを作れると大量のデータの管理・編集ができる
WordPressのサイト制作の理解も深まる(WordPressはデータベースを利用している)
※世界中のサイトの43.2%がWordPressで作成されています(2022年1月)

データベースはSQLで操作する

SQLはデータベース言語の一つで、データベースの定義や操作を行うことができます。下の図の青い矢印の内容をSQLという言語でデータベースに問い合わせます。SQLの書き方を授業で習いました。

Webデザイナーがこのようなシステム構築まですることはほぼ無いと思います。セキュリティ対策など専門的な知識が必要なので、業務ではエンジニアの人にお任せすることになるでしょう。

※勉強用に書かれている初心者向けphp・データベースの著作でも、”セキュリティの面から本作のシステムをそのまま公開するWebサイトに使用しないでください。”というような注意書きがされていました。

授業ではデータベースを使ったWebサイトを作成

職業訓練の授業では、先に習ったHTML・CSSのほか、PHPとSQLを使って市販のテキストに沿ってペンションの予約サイトを制作しました。(記事⑤のPHPの授業の記事を参照)。

実際に「phpMyAdmin」でお客さんが予約時に登録した情報をデータベースで確認したり(テスト用なのでダミーデータ)、空き室状況チェックをしていく中でデータベースの面白さがわかりました。

データベースの作成は、初心者でもできるのか?

→簡単なデータベースから始めれば作成できます。私は職業訓練校でデータベースの資格の勉強をしたことで理解が深まりました。

職業訓練で取得したデータベースの資格(Access)

私が通った職業訓練の授業では、データベースに慣れるためにAccessの使い方の授業がありました。AccessはWindowsのアプリケーションソフトです(私は触った事なかったです)。
今後仕事で使うことは無さそうですが、せっかく習ったので資格試験を受けました!

3級がほとんどで2級の受験者は10人もいなかった

もちろん資格試験の受験は自由です。全員が受験したと思われるWebデザインの資格に比べて、Accessの受験者数はクラスの8〜9割くらいだったと思います。そのうち3級受験者が8割くらい、2級は1ケタ台でした。
※同日・同時刻開始の試験のため2級と3級の併願はできませんでした

記念受験で2級に挑戦したら、予想以上にできていて合格できました。

合格率・難易度

公式ホームページによると、級ごとの記載はありませんが合格率は88.5%(2020年度平均合格率)。累計受験者数は91,553名(2021年3月31日)だそうです。

3級
Microsoft Access®を用いてビジネス社会における簡単なデータベースを作成することができる。同時にパソコンとデータベースに関する基礎的な技能を有している。
2級
Microsoft Access®を用いてビジネス社会における通常のデータベース処理を行うことができる。同時にパソコンとデータベースに関する実践的な技能を有している。

この試験も職業訓練校で団体受験ができました。いつも使っているパソコンで落ち着いて受験できましたよ。

勉強法 学校の試験対策だけで大丈夫

オリジナルテキストと、学校で購入する過去問題集(演習)の授業
学校の試験対策の時間に過去問を解いて慣れておけばOKです。

使った教材

・訓練校のオリジナルテキスト
・過去問題集「Access(R)ビジネスデータベース技能認定試験問題集」2010対応
※学校のパソコンが古かったので

まとめ

・データベースの基礎を知ると会員制やショッピングサイトのWeb制作に役立つ。
→しかし実際にWebサイトに実装するには専門的知識が必要(エンジニアとの分業など)
・WordPressのサイト制作の理解も深まる。
・Accessの試験は職業訓練校の対策授業で充分でした。受験しなくてもOK。
ごん先生
ごん先生

これは個人の体験談です。職業訓練校によって授業内容が違います。興味がある人は自分が通う都道府県の職業訓練校のカリキュラムを確認の上、受験してくださいね。

この記事で出てきたWordPressについてはこの記事がおすすめです。

プロフィール
この記事を書いた人
いまみ&ごん

在宅Webデザイナーになった主婦です。前職は編集系の仕事をしていました。退職後にWebデザインの職業訓練校を経て、Web制作会社でアルバイトを経験。現在は在宅でバナー制作を中心にお仕事をしています。Twitterをフォローしてもらえると喜びます。

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