ポートフォリオ制作[疑問編] Webデザイン職業訓練生のポートフォリオQ&A

Webデザイン

この記事では職業訓練や独学でWebデザインを学んでいる人に向けて、就活時のポートフォリオについての導入記事[疑問編]を書いてみました。

ポートフォリオについて、過去に自分が感じた疑問&その回答(Q&A)、大まかな作成手順を書いています。少しでも参考になれば幸いです。

Q1:ポートフォリオとは?

A.作品集のこと。自分のスキル・考え方・伝え方等をPRするもの。

Webデザイナーとして就職(転職)するにはポートフォリオの提出が求められます。ポートフォリオとは作品集のことです。自分のスキル・考え方・伝え方などを採用側にPRするものだとも言われています。ポートフォリオはデザイン性やスキルだけでなく、制作意図や工夫した点などもわかりやすく伝えられるかという能力も見られています。

Q2:面接の前にポートフォリオの提出が必要?

A.ポートフォリオの提出時期は、最初のエントリー時が多い

多くの企業で、応募する時に①履歴書、②職務経歴書(新卒以外)、③ポートフォリオの提出が必須です。応募者が多い企業は「書類審査に通った人だけが面接に進める」という絞り込み方式の採用方法が多いようです。自分で就職活動時に調査したところ、①、②、③を全て最初のエントリーの時に提出する求人が多かったです。面接時にはポートフォリオについて質問されました。

Webデザイナー就職に必要なもの
履歴書→訓練校やハロワで添削可能。
職務経歴書→新卒以外。訓練校やハロワで添削可能。
ポートフォリオ友人や先生達に見てもらい、意見をもらう
(④ジョブカード→厚生労働省が普及の推進を進めているので訓練校で書かされる学校もあり。ジョブカードを採用している企業は少なく、提出する機会はほぼ無いようです)

Q3 : Webデザイナー志望のポートフォリオは、Webサイトのみ? PDFや紙でも作る?

A.基本的にはサイトのみでOK。余力があればPDF版や紙で印刷もあり。

色々とネットで調べたのですが、Webデザイナーの場合はサイトのポートフォリオが基本でした。サイトのデザインだけでなく、実際の動き、コーディングスキル、使いやすさなどがわかるからです。
ポートフォリオサイトがあれば応募時にURLを書くだけで見てもらえます。ファイル添付ができるフォームで応募する場合は、PDFで作品集を送ることもできます。

私は①ポートフォリオサイト(架空のWebサイト作品のみ)と、②一般には公開しないPDF(前職の仕事実績があったため)で作品集を作りました。

前職の実績は、クライアントの許可がない限り著作権などの問題で公開することができません。採用担当者だけにPDFをお見せしました。

余力があればPDFや紙のポートフォリオを作っておくと、郵送の場合や面接の時にも自分の作品をPRしやすいかもしれませんね。

Q4:職業訓練生のポートフォリオ作品は平均どれくらい?

A.職業訓練生(5ヶ月)のポートフォリオのサイト作品平均は3〜5作品でした

自分の体験談なのでサンプル数が少ないのですが(汗)職業訓練生の卒業制作で自分のポートフォリオを発表してくれた人が数人いました。その人たちのサイト作品は、だいたい3〜5作品くらいでした。

私の場合は、職業訓練卒業時のサイト作品は4作品でした。そのほか、前職の実績は非公開のPDFに10数点くらいをまとめました。

 

サイト作品だけでなく、「バナー」なども掲載すると作品数を稼げますね。得意分野であれば、イラストや動画作品も。

デザインを専門的に学ぶ大学生や専門学校生のポートフォリオは、もっと作品が多くて充実していると思います。一流の人のポートフォリオを見ると本当にカッコよく、レベルが違いすぎてちょっと自信喪失してしまうかも。まずはネットに公開されている「自分のレベルに近い人たち」のポートフォリオを検索して、見せ方を参考にしてみたいですね。

Q5:授業で作った作品、模写サイトは掲載しても良い?

A.授業で作った作品→オリジナリティがない場合は掲載しない方が良い!

採用側の人が書いているブログ記事をいくつか検索して拝見しました。授業で作った作品については

これは他の応募者でも見たことがある作品だな。学校の授業で作ったものだろう。(採用側の心の声)

と、授業で画一的に作ったものはだいたい見たらわかるらしいです

画一的に作ったものは「ただ言われた通りに作業しただけ」「テキストの内容を転載したもの」になってしまうので、ダメですよね。デザインスキル的にも、モラル的にも採用側に悪い印象を与えてしまうので避けた方が無難です。テーマやターゲットを変えて別物にアレンジし、独創性を出したいところ。
「テーマ」だけ与えられた【自由制作の作品】であれば、個性が出るので掲載しても良いと思います。

A.模写作品→模写作品は評価をしない企業もあり。否定的な意見が多め。

ポートフォリオに模写バナーや模写のサイトを入れるかについては、意見が分かれるところ。「応募者の実力がわからない」「独創性がない」などの理由で、模写作品を評価対象にしない企業もあるそうです。(採用担当歴のある人の個人のブログ調べ。)

私は模写作品を応募時のポートフォリオに入れませんでした

その理由は、誰かのポートフォリオを見たとして「この作品だけすごく上手だな!」と思った作品が模写だったら・・・?なんだか複雑な気持ちになりそうだからです。

模写を載せることで自分のレベルのとの差が浮き彫りになるのは避けたかったので、載せませんでした。制作意図や工夫した点も書きづらいという理由もありました

勉強する目的での模写は多くの人から支持されていますし、私も大賛成です。

授業で制作した画一的なサイト:独創性がない場合、掲載しない方が良い
掲載したいなら→別物にアレンジ。デザインを変えて独創性を出した作品にする。

模写サイト:掲載しない方が良いという意見が多め(採用側の意見&個人のブログによるアンケートの結果のため、出典は控えます)

Q6:何から始める? ポートフォリオ作成手順

私の実践したポートフォリオ制作は以下のような手順でした。レンタルサーバーの契約ドメイン(.jpや.comなど)の取得にはお金がかかるため、ある程度作品集ができてから申し込みました

A. ポートフォリオの制作手順

私が実践した大まかな手順のみ紹介します。もちろんこの通りにすべきだとは考えていないので、参考意見程度になさってください。

手順1)業種・ジャンル・デザインの雰囲気が異なる作品数を増やす

  1. 各作品のサイトテーマ決め、ターゲット想定、ページの構成決め
  2. ワイヤーフレーム(設計図)の作成、画像素材を集める
  3. コーディングをしてブラウザビューで現状確認(PC 、スマホ)

▼初心者が作品数を増やすポイント

▼ワイヤフレームについて

手順2)オリジナルポートフォリオサイトの制作

  1. ポートフォリオ作成サービスorオリジナルサイトを制作
  2. 自己紹介文の作成。スキルや資格などもPR。
  3. 作品についての説明(サイト名、ターゲット、制作日数、工夫した点など)を書く
    →工夫した点を書くと「ユーザーの使いやすさを考えて制作している」とアピールできる。

手順3)レンタルサーバーの契約&ドメインの取得

  1. レンタルサーバーの契約(数千円の費用がかかる)
  2. ドメインの取得(無料のもある)

手順4)サイト公開&修正(PC&スマホ)、作品の随時追加

  1. やっておきたいサイトのSSL化(https://~)
  2. 様々なデバイスで確認
  3. 知人に見せて意見をもらう→改善

Q7:ポートフォリオ作成サービスを使っても良い?

A.オリジナルサイトの方がWebデザイナーとして評価されやすい

今はポートフォリオを簡単に作成できる、ポートフォリオ作成サービスがたくさんあります。オシャレ&簡単にできそうですよね。カメラマンやグラフィックデザイナー(志望&現役プロ)の人でポートフォリオ作成サービスを使ってる方もたくさんいらっしゃいます。

外部サイト参考記事】便利すぎる!ポートフォリオ作成サービス8選まとめ
マイナビクリエイター
https://mynavi-creator.jp/knowhow/article/service-to-create-a-portfolio

採用する側の意見を調べていると、Webデザイナー志望なら、ポートフォリオサイトも作品の一つになるから自分でサイトを作る方が良いというような記事を見つけました。説得力がありますね。

外部サイト参考記事】ポートフォリオサイトの作り方
未経験からWebデザイナーへ!プロが教える最強最短の転職ルート【2021年版】

https://webdesigner-go.com/portfolio/website/

私は最初からオリジナルサイトを作ろうと決めて制作に取りかかりました。
理由はただ単に「自由に作りたかった」からです。

ポートフォリオについては今後、自分がレベルアップした後に関連記事を書きたいと思います。

プロフィール
この記事を書いた人
いまみ&ごん

在宅Webデザイナーになった主婦です。前職は編集系の仕事をしていました。退職後にWebデザインの職業訓練校を経て、Web制作会社でアルバイトを経験。現在は在宅でバナー制作を中心にお仕事をしています。Twitterをフォローしてもらえると喜びます。

いまみ&ごんをフォローする
Webデザイン職業訓練
いまみ&ごんをフォローする
タイトルとURLをコピーしました